本でみつけた、芸術家の美食悪食

貧しい菜

武満徹

貧しい菜

武満徹「貧しい菜」

前回紹介した作曲家・武満徹のレシピノート『キャロティンの祭典』から「貧しい菜」を実際に作ってみました。
「貧しい時に妻の浅香とよく食べた」という白菜蒸し。ピリッと唐辛子と柚子の香りでいくらでも食べられます。そしてこの調味料が美味しいです。サラダのドレッシングにも使いたいです。

[材料]

  • 白菜、柚子、唐辛子
  • 合わせ調味料:醤油、砂糖(少)、酢、昆布だし(少)、酒(日本酒でも紹興酒でも)、胡麻油

[作り方]

  • 合わせ調味料:上記の材料で味をよくととのえ、火にかけ熱する。
  • 白菜を短冊に切って重ねてたてに重ねて密封できる容器にいれる。
  • 柚子の皮(少)と、唐辛子を細かく輪切りにして重ねた白菜の間に散らす。
  • 熱した合わせ調味料を白菜にかけ、蓋をして5,6分そのままむす。
  • かけた調味料を再び鍋に戻してあたため、それをさらに、また白菜にそそぎ、また5,6分待つ。
  • 三回これをくりかえし、しなっとなった白菜を食す。

写真は蒸し器があったので蒸し器で蒸して後から調味料をかけて見ました。
豚肉なんかを入れて「貧しい菜」からグレードアップしても美味しいと思います。

  • サイレント・ガーデン|武満徹
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  • サイレント・ガーデン
  • ー滞院報告・キャロティンの祭典ー
  • 著:武満徹
  • 出版:新潮社