夢と数

武満徹

不定形な形で現れる「夢」の縁を、音楽的に「数」の操作によってはっきりさせたい。その実際に実践していた方法を「鳥は星形の庭に降りる」「地平線のドーリア」等の作品を例に、武満徹自身が講義した内容を収録。武満徹の数への憧れというか、数に対する想像力に満ちた一冊。いわゆる現代音楽の作曲家のような、数に対する数学的なアプローチを試みるのではなく、詩的な想像力によるアプローチというか、結局、この講義自体が「夢」のようでもある錬金術。
三浦雅士(文芸評論家)、山口昌男(文化人類学者)との対話も収録。

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