尹伊桑:オーボエとハープのための二重協奏曲

尹伊桑ハインツ・ホリガーウルスラ・ホリガーオーレル・ニコレ

東洋の各民族が広く共有する「七夕の歌」の説話を土台とした「オーボエとハープのための二重協奏曲」。
金管楽器のファンファーレの後、ハープのアルペジオによって表現される、一年中待ち焦がれていた織女興奮。やがて現れるオーボエのpppのロングトーンは、遥か遠くの空から雲に乗って現れる牽牛。
二人は再会の感激に溶け合い愛撫しその間のお互いの出来事を囁きながら、夜の深くなるのを忘れる。曲の中間には2回の二重奏があるが、1回目は喜びを、2回目は別れの悲しみを表している。

尹伊桑は、この作品の作曲の動機について、古い伝説を通して、南北に分断され、家族親知の再会はおろか消息さえも断ち切られた朝鮮半島の分断の現実を表現し、非人道的な現状について道徳的に訴えたかったとも述べている。



【収録曲】
1.オーボエとハープのための二重協奏曲(1977)
2.「イマージュ」〜フルート、オーボエ、ヴァイオリンとチェロのための(1968)

【演奏】
ハインツ・ホリガー(オーボエ)(1、2)
ウルスラ・ホリガー(ハープ)(1)
デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮)(1)
ザールブリュッケン放送交響楽団(1)
オーレル・ニコレ(フルート)(2)
ハンス・インツ・シュネーベルガー(ヴァイオリン)(2)
トーマス・デメンガ(チェロ)(2)