音楽家の食卓

野田 浩資

"クラシック音楽の有名な作曲家たち13人の人生と旅を彼らが愛した料理とともに辿る。"

ドイツ・ヨーロッパの文化と料理の知識はもちろん、クラシック音楽への造詣も深い、日本におけるドイツ料理の第一人者、野田浩資シェフが、バッハ、ハイドン、ベートーヴェン、モーツァルト等、中世ドイツ語圏の音楽家13人の足跡をたどり、各地の郷土料理や、音楽家ゆかりの料理とエピソードを紹介しています。

【目次】
18〜19世紀の旅の在り方/本書に登場する主な都市

◇ヨハン・セバスティアン・バッハ
ニシンのマリネ/テューリンゲンの焼きソーセージ/ライプツィヒの野菜料理/ローストポーク テューリンゲン地方風/アプリコットのケーキーキ

◇フランツ・ヨーゼフ・ハイドン
牛肉のスープ煮/タッフェルシュピッツのジェリー寄せ/ホワイトアスパラガスのサラダ/ビーフの蒸し煮 エステルハージ風

◇ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト
大麦入りのブイヨンスープ/コンソメスープレバー団子入り/豚肉の薄切りソテー きのこソース/豚肉の薄切り ウィーン風/豚ロース肉のカツレツ ミラノ風

コラム01 ウィーンのパン屋で生まれたクロワッサン

◇ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
じゃがいものタルト/白身魚とオムレツ料理 ベートーヴェン風/牛肉のサラダ ライン河風/牛肉の蒸し煮 ライン河風/赤ワインのケーキ ファルツ地方風

コラム02 「交響曲第9番」日本での初演とドイツ人俘虜

◇フランツ・ペーター・シューベルト
牛肉のグーラッシュ煮込み/ りんごのクレープ巻き/アップルパイウィーン風

◇フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ
ベルリン風ハンバーグ風/牛肉のステーキ ハンブルク風/チキンのクリーム煮 東ドイツ風/チーズケーキ おばあちゃん風

コラム03 日本人作曲家、滝廉太郎の海外留学

◇フレデリック・フランソワ・ショパン
ビーツのスープ ピエロギパスタ入り/ドイツ風ピザ サワークリーム風味/コンソメスープ ジョルジュサンド風/ショパン風ポトフ

コラム04 映画「別れの曲」のショパンの姿

◇ロベルト・シューマン
牛肉のロール巻き ライン河風/きのこのスープ ザクセン地方風/りんごとサワークリームのケーキ/ライプツィヒのヒバリクッキー

◇フランツ・リスト
ロールキャベツ ハンガリー風/ウクライナのボルシチスープ/チキンのカツレツ キエフ風/チーズのキッシュ スイス風/玉ねぎのパイ ワイマール風

◇リヒャルト・ワーグナー
ミートボール ケーニッヒスベルク風/ローシュティポテト ハムとチーズ焼き/仔牛肉の細切り チューリッヒ風/仔牛レバーのソテー ヴェネツィア風/ソーセージのスープ仕立て フランケン地方風/バイエルンのババロア

コラム05 夢見るバイエルン国王、ルートヴィヒ2世

◇ヨハネス・ブラームス  
マコガレイのムニエル ベーコン風味 ハンブルク風/鹿肉の細切りソテー シェフ風/ザルツブルク風スフレ/カイザーシュマーレン ブルーベリーのジャム添え

コラム06 マカロンとマリー・アントワネット

音楽家ゆかりの町のレストラン&カフェガイド

【著者】
野田 浩資(ノダ ヒロシ)
1947年東京都品川生まれ。73年、六本木のチェコスロバキア料理の『キャッスルプラハ』に勤務。
その後ドイツへ渡り、シュタイゲンベルガー・ホテル『フランクフルターホフ』『シュタイゲンベルガー・パークホテル』にて修業。
その後、ベルギー、モナコ、スイスと各国を渡り修業。
帰国後、レストランを開業した後、赤坂のOAGハウス・ドイツ文化会館に『OAGクラブレストラン・クライゼル』出店を経て、『ツム・アインホルン』を開店。
日本でもっともドイツの味を感じさせてくれるドイツ料理シェフとして知られている。
著書に『野田シェフのドイツ料理』『ドイツ修道院のハーブ料理』など。
趣味は、クラシック音楽鑑賞。

【出版社】
誠文堂新光社