コンポージアム2018「ウンスク・チンを迎えて」を聴く

今年のコンポージアム2018は待ちに待った「ウンスク・チンを迎えて」。
韓国出身でドイツ・ベルリンを拠点に活動する作曲家ウンスク・チン(Chin Unsuk)の特集だ。昨年もサイモン・ラトルによる最後のベルリンフィルのアジアツアーで新作が初演される等、立て続けに日本でオーケストラ作品を聴くことができることは嬉しいことだ。今回演奏された曲3曲も全て日本初演。(まあ再演など中々されないが・・・)

  • マネキンーオーケストラのためのタヴロー・ヴィヴァン(活人画)(2014-15)
  • クラリネット協奏曲(2014)
  • チェロ協奏曲(2006-08,rev.2013)

相変わらず独特の無国籍でファンタジックな響き。
衝撃を受けた初期の作品『折句-言葉の遊戯 Akrostichon-Wortspiel』(1991/1993)から一貫して響きへの挑戦を続けている作曲家。響きと言っても単に音色ということではなくリズムや音の振る舞いも含めた躍動的な響きが特徴だと思う。

コンポージアム2018「ウンスク・チンを迎えて」